2001年
喜多氏は姫路市在住の洋画家で、美術の在野団体のひとつである独立美術協会に所属され、昨年度、会員に推挙された新進気鋭の作家です。「響き合うもの」をテーマに制作を続けておられ、今回の展示では新作を中心に大作を発表されます。
本展は「インスタレーション」という、空間を立体作品で構成する展覧会です。作品の素材は、木・竹・土・石・紙など。静謐な会場では、目に見えるもの見えないもの、色んなものが漂っています。作品の影も漂っています。そしてご覧になる方もインスタレーションの一部になって漂ってみてください。大らかで人懐っこい作家に共感される方も多いのではないでしょうか。
女神や天使、動物や植物が静かに語りかけ、見る者の心を浄化してくれるような幻想的な作品は、"生きるものたちへの讃歌"をテーマに描かれています。過去10年間の作品と合わせて、今回初めて、約30年前に美術専門学校卒業後の東京での作家活動中に描いた自画像を展示されます。その他、以前から制作されていた人物の彫像も、新作を2〜3点出品されますので、テーマをより深く体感していただける展覧会となるでしょう。
"古い物へのあこがれを現代的に表現してみたい"と語る高田氏の作品は、アクリル絵具で描かれた美しい抽象画で、幾重にも重ねられた色を見ているうちに、彼女の世界に引き込まれそうになることでしょう。本展では、この5〜6年間で描いた作品約30点を展示し、心安らぐ空間を創ります。
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